期間工は直接雇用だと大手メーカー正社員への道がひらける

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期間工は直接雇用だと大手メーカー正社員への道がひらける
  • 期間工として働きながら、将来的には安定した職に就きたい
  • 大手メーカーの正社員になる方法はあるのだろうか?
  • 年齢が40代以上でも、安定した仕事に就くチャンスはあるの?

期間工には直接雇用を経て、大手メーカーの正社員になる道があります。しかし、その方法や可能性については十分に知られていません。

私自身、期間工をしてたときに、期間工から正社員になった人を何人か見てきました。

この記事では、期間工から大手メーカーの正社員になるための具体的な方法、さらに40代以上で正社員になることができるのかを解説します。

この記事を読めば、将来的に大手メーカーの正社員として安定した職を得るための実践的なステップが明確になります。

最終的に安定した職を目指すあなたにおすすめの記事です。ぜひ最後まで読んでみてください。

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直接雇用とは工場と直接契約することを指す

期間工の雇用形態には直接雇用派遣社員の主に2つのものがあります。

期間工の直接雇用とは?
・一般的に期間工とは直接雇用を指す(やることは同じなので当ブログでは派遣社員も期間工と表記)
・期間工の募集要項に期間工もしくは契約社員と表記されている
・雇用主は工場
・仕事内容は派遣社員と変わらない
・手当が豊富だが派遣社員よりも時給が低いことが多い
・仕事の相談は現場の上司か専用の窓口
期間工の直接雇用のメリット
・企業と直接契約してるため派遣社員よりはクビになりにくい
・待機期間なしで失業保険を受け取れる
・正社員登用制度を採用してるメーカーで正社員になれる可能性がある
・大手メーカーは家族手当、再就職支援制度、育児休職制度、介護休職制度などがある

期間工の雇用形態では主に直接雇用と派遣社員があり、両者には以下のような違いがあります。

直接雇用と派遣社員の違い
・雇用主
直接雇用=メーカーの工場
派遣社員=派遣会社
・応募方法
直接雇用=企業に直接応募、もしくは求人サイトから直接雇用の求人に応募
派遣社員=派遣会社、もしくは求人サイトから派遣社員の求人に応募
・求人募集要項での表記のされ方
直接雇用=期間工、契約社員、直接雇用
派遣社員=派遣社員
・手当
直接雇用=満了金や皆勤手当などが多い
派遣社員=満了金や皆勤手当などが少ない、代わりに時給が高い
・寮
直接雇用=集合寮が多い
派遣社員=アパート寮に住める
・失業保険の給付:給付条件は雇用保険加入12ヶ月以上
直接雇用=待機期間無しで給付
派遣社員=給付まで3ヶ月の待機期間あり
・正社員登用
直接雇用=メーカーの正社員登用あり
派遣社員=メーカーの正社員登用なし、派遣会社の技能社員登用はあり

直接雇用のほうが稼げて派遣社員は稼げない、ということはありません。どちらが稼げるかは求人によって変わってきます。

派遣社員については下記の記事でまとめています。

期間工から正社員になる具体的な方法がこれ

期間工から正社員になるためには、直接雇用で期間工になり正社員登用制度を利用し、採用試験に合格する必要があります。

正社員登用試験を受けるための主な条件
・直接雇用で期間工になる
・20~30代の人(工場によっては40代以上も採用しているが多くはない)
・面接時に正社員になりたいと伝える
・期間工として一定期間働く
・欠勤や遅刻がなく勤務態度がよい
・改善活動などに積極的に参加し工場への貢献度が高い
・工場の経営状態がよく生産需要が高い
・上司の推薦をもらう

企業によって上記の要件やプロセスが異なるため、正社員になりたい企業の制度をよく確認することが重要です。

たとえば、以下はトヨタ自動車の正社員登用の流れです。

正社員登用の条件と流れ:例)トヨタ自動車
期間工としての勤務期間:
トヨタ期間工として最低1年以上勤務。
年齢制限
20代から30代前半の年齢層が多く採用される傾向。
職場上司からの推薦:
正社員試験を受けるためには、職場の上司(組長)からの推薦を得る​​。
正社員試験の受験:
集団面接と筆記試験(SPIテスト形式、国語と数学)を受験​​。
適切な服装と持ち物:
試験時はスーツか作業服を着用し、受験票、筆記用具、従業員証を持参。
勤務態度と活動への参加:
無遅刻、無欠勤、無早退を守る​。
社内の「ふれあい活動」や「創意工夫」、「QC活動」に積極的に参加。
試験結果の待機期間:
試験の結果は、受験から約1〜2ヶ月後に職場上司から通知。

注意してほしいのは、正社員登用試験を受けても必ず正社員になれるわけではありません。

トヨタ期間工の正社員登用の倍率はおおよそ10倍と言われています。つまり、1000人試験を受けたら100人が受かる計算ですね。

以下は正社員登用の面接で聞かれることの例です。

正社員登用の面接で聞かれることの例
・なぜ期間工から正社員への道を選んだのか
・期間従業員としてどのように貢献してきたか
・自分の職種、業務で重視しているポイントは何か
・チームワークを良好にするために何が必要だと思っているか
・製品の品質を保つために何に気をつけているか
・正社員への道を進むためにどのような努力をしたか
・正社員になったら何に取り組みたいか
・自身の安全対策は何か
・どのように体調管理をしているか
・自身の長所と改善すべき短所は何か
・休日はどのように過ごしているか
・趣味や特技は何か
・自分を売り込むための一言
正社員登用の筆記試験の例
・SPI(総合適性検査)
中学生レベの国語と数学、勉強は必要

このように期間工から正社員になるためには、いくつかの壁を突破しなければいけません。

しかし、仮に一度試験を受けてダメだったとしても、次の試験を受けることはできます。

大手企業の正社員になって、圧倒的に安定した生活が手に入ることを考えれば、何度か挑戦してみる価値はあります。

大手企業の正社員になることで得られるメリットがやばい

大手企業の正社員になることは、雇用の安定、社会的信用の向上、給与の増加、キャリアアップの機会といった多くのメリットがあります。

大手企業の正社員になるメリット

  • 雇用の安定性:定年までの長期雇用が期待でき収入が安定。
  • 社会的信用の向上:正社員としての地位は、ローンなどの金融面での信用を高める。
  • 給与の向上:長期的に見て収入が増加し、昇給やボーナスが期待できる。
  • 出世のチャンス:キャリアアップや昇進の機会が増え、より良い職位を目指せる。

これらのメリットは、まじめな勤務態度や成果が評価され、正社員への登用試験などの条件を満たすことで得られるものです。

たとえば、正社員になることで以下のような恩恵があります。

  • 住宅ローンの審査通過
  • 健康保険、厚生年金保険、退職金制度などが充実

一般的に期間工は安定しない職業とされていますが、トヨタや日産など日本有数の大手企業の正社員になるチャンスもあります。

期間工のメリットについて下記の記事でまとめています。

正社員登用をしてる大手メーカー

トヨタ自動車、日産、スバルなど、いくつかもの大手メーカーで期間工から正社員に登用しています。

正社員登用制度のあるメーカー
・トヨタ
・日産
・スバル
・ダイハツ
・日野自動車
・アイシン
・デンソー

以下はトヨタ自動車の正社員登用の実績です。

トヨタ自動車の正社員登用実績
5年実績(2018-2022年):1023人
2022年度実績:155人
2021年度実績:136人
2020年度実績:192人
2019年度実績:235人
2018年度実績:305人

2020年、2021年はコロナ禍真っ只中でしたが、それでも期間工から正社員を登用し続けているんですよね。

しかし、トヨタは日本を支える大きな企業なので応募人数もかなり多いです。

応募倍率の正確な数値はわかりませんが、10倍~20倍とも言われています。つまり、3000人が試験を受けて登用されるのは150~300人という計算です。

トヨタで正社員登用されるには、ある程度努力が必要です。

一度受けてみてダメだったら他の受かりやすい企業で、正社員登用を目指して期間工をしたほうが良いでしょう。

下記の記事で50以上の期間工求人を比較しています。

あまり仕事ができなさそうな上司の年収が900万だった

工場の現場には正社員でも、仕事ができる人もいればできない人もいます。

私がいた日野自動車でお世話になった上司の方の一人に、仕事がバリバリできる、という人ではないけど年収が900万円以上の方がいました。

仕事の能力は普通、だけど年収は900万円だった上司

  • 勤続年数は30年以上
  • 仕事の能力は普通
  • 年下の後輩によく詰められていた
  • 割と指示待ちの人

その方の年齢は50代後半で、工場の現場での役職(班長や組長)などを一通りこなし、後は平社員として現場で人手が足りなそうな場所に配置され作業していました。

作業自体は期間工と同じようなことをしていたので誰でもできる仕事です。また、特に周りに指示を出すこともなく自分の仕事を黙々とこなしていました。

社員の間でもその人は「悪い人ではないが仕事はあまりできないよね」という認識でした。

しかしある時、別の社員と飲みに行ってたときに「あの人の年収は900万円以上あるよ」と言われたのです。

30年働き続ければ1000万近くの年収になる事実に私はかなり驚きました。失礼ですがそれほどの働きをしているようには見えなかったんです。

「これが大手企業の年功序列の力か…」と改めて大企業の力を見せつけられたんですよね。

期間工のような誰でもできる仕事に、500万円近い年収を与える企業ですから、正社員ともなればその恩恵は凄まじいものがあります。

正直、トヨタのようなトップ企業に期間工から正社員登用されるのは頑張らないといけません。

しかし、それ以外の企業であれば、それほど頑張らなくとも正社員になれる企業はあります。

そもそも、正社員になれば退職金もありますからね。私がいた日産車体で定年間際まで働いていた人は、退職金が4000万円近くあると言ってました。

自動車業界ヤバすぎです。期間工からの正社員、夢があると思いませんか?

40代以上だと正社員は厳しい!期間工以外は可能性あり

40代以上の方が期間工から正社員に登用されるのは難しいとされています。

しかし、期間工にこだわらないのであれば工場ワークで正社員になれる可能性は十分にあります。

期間工以外なら正社員になれる可能性は十分ある

  • 期間工からの正社員登用における年齢制限:20代から30代前半を優遇する企業が多く、40代では正社員登用の可能性が低い。
  • 期間工以外の工場勤務への転職の可能性:40代でも工場勤務への転職は可能で、未経験者でもアルバイトから経験を積み社員に昇格できる。

私は期間工をする前、3年ほど工場系の人材派遣会社で働いていました。

仕事は主に工場内でのベアリングの組み立てで、給料は月15~18万円程度とかなり低かったですが、仕事はめちゃくちゃ楽でした。

そして、この3年の間に30代後半~40代以上の方がアルバイトで入ってきて、何人も正社員になっていくのを見てきたんですよね。

給料は詳しく聞けませんでしたが、正社員5年目で年収300~400万円です。

正直、正社員でもそんなに年収は高くないですが、作業内容や精神面で見ると、期間工時代に見た上司や社員の仕事に比べて、かなり余裕があると感じました。

アルバイトから始めればその工場がブラック職場だった場合すぐに辞めることができ、良い職場ならそのまま正社員になる道もあるんですよね。

あくまで私が見てきた中での経験談ですが、工場アルバイトからの正社員というルートも40代以降の方にはオススメです。

40代以降の期間工求人についてまとめています。

下記の記事で期間工以外の選択肢を解説しています。

まとめ

この記事では、期間工から大手メーカーの正社員になる方法とそのメリットについて解説してきました。

  • 期間工から正社員への道:直接雇用を経て、大手メーカーの正社員になる可能性があるが、その方法や可能性はあまり知られていない​​。
  • 正社員登用の条件:20〜30代が優遇され、期間工としての勤務、勤務態度の良さ、改善活動への参加、上司の推薦などが必要​​。
  • 正社員になるメリット:雇用の安定性、社会的信用の向上、給与の増加、キャリアアップの機会がある​​。
  • 正社員登用を行っている大手メーカー:トヨタ自動車、日産、スバルなどが期間工から正社員に登用している​​。
  • 年齢に関する課題:40代以上では正社員になるのが難しいが、期間工以外の工場ワークでは可能性がある​​。

今回の記事は、大手メーカーでの正社員を目指す期間工や、生活の安定を考えている方々にとって価値あるものなので是非参考にしてみてください。